いざヒゲ脱毛を始めたいと思ったとき、最初に思いつくのが値段ではないでしょうか。
ツルツルの状態を目指したいと思っていても、何十万円も費用がかかってしまったという口コミを見て諦めてしまったという人も少なくないはずです。
そこで今回は、そもそもヒゲ脱毛の値段相場はどのくらいなのかを確認しながら、よりリーズナブルに施術が受けられるヒゲ脱毛におすすめのクリニックやサロン選びのポイントをご紹介します。
「これって安いのかな」「ちょっと高すぎるかも」といった感覚も、相場を知っておくだけで判断しやすくなりますね。
また、ヒゲ脱毛の料金は利用者の工夫次第で安く抑えられる場合があります。
日頃の些細な工夫一つで、結果として何万円も差が出る可能性があるのです。
理想の仕上がりを目指すためにも、お財布に優しいクリニックやサロンを探してみましょう。
ヒゲ脱毛の値段相場を決める要素
一言でヒゲ脱毛といっても、クリニックやサロンによって値段が大きく異なります。
まずはどんな要素によって値段が上下するのかを確認しておきましょう。
脱毛方式
一般的に脱毛と呼ばれている施術の中には、大きく分けて3種類の方法が存在します。
やり方はもちろん値段相場も変わってくるため、自分の希望する方法について知っておきましょう。
まず初めに、クリニック等の医療機関で行うのが「医療脱毛」です。
パワーが高く永久脱毛が可能なため、煩わしいヒゲを完璧になくしたいと感じる方にぴったりです。
そして「光脱毛」はエステサロンや脱毛専門サロンで行われることが多く、一時的な減毛・除毛効果が認められています。
継続して通う必要がありますが、価格を抑えて気軽に通いたい方に向いているでしょう。
さらに、エステサロンで受けられる永久脱毛として「ニードル脱毛(電気脱毛)」という方法があります。
毛1本1本に電気を流して毛を再生できなくする方法で、施術後すぐに毛の減りを実感できるというメリットがあります。
そして、それぞれの人気店が提供する脱毛プランを元に、各方法で1回あたりの料金を比較してみました。
なおこちらは顔の下半分を全て照射するプランを参考にしているため、「鼻下・アゴ・アゴ下」などの限られたプランではさらにリーズナブルになります。
| 医療脱毛 | 1回あたり約18,700円 |
| 光脱毛 | 1回あたり約12,300円 |
| ニードル脱毛 | 1回あたり約40,000円 |
光脱毛は医療脱毛に比べ5,000円以上も安くなりますが、希望の仕上がりになるまで回数を重ねることを考えると結果として高額になる可能性があります。
クリニックやサロンではまとめ割引や初回限定お試しなどのプランを用意しているところも多いため、カウンセリング時に希望や予算を伝えて検討しましょう。
また、ニードル脱毛の場合は特殊であり、「1本〇円」とするところや「10,000円で何分」といったプランが組まれています。
1回の施術では400本ほどを処理する場合が多いですが、本数が多くなればなるほど1本あたりの金額は安くなるでしょう。
完了までの回数
選ぶ脱毛方法によって、希望する仕上がりに近づくために必要な回数が異なります。
| 脱毛方式 | 全体を薄くする場合 | 完全にツルツルにしたい場合 |
|---|---|---|
| 医療脱毛 | 5～6回 | 12～15回 |
| 光脱毛 | 8～10回 | 20～25回 |
| ニードル脱毛 | 15～25回 | 30～50回 |
いずれも1ヶ月～2ヶ月程度のスパンで通うことが推奨されているため、スピーディに仕上げたい場合は医療脱毛を選ぶと良いでしょう。
完全にツルツルの状態を目指すならば、医療脱毛と光脱毛で約2年の差が生まれることとなります。
オプション料金
続いて、各方法ごとにかかるオプション料金で比べてみましょう。
医療脱毛でかかることの多いオプション料金
| オプション | 料金の目安 |
|---|---|
| 剃毛代(シェービング代) | 1部位1,000円～3,000円 (無料とするところも多い) |
| 麻酔代 | 2,000～3,000円 |
| 薬代 | 1,000円 (無料とするところも多い) |
| 予約キャンセル代 | 無料～3,000円 （指定の時間を超えるとコース1回消化） |
脱毛サロンでかかることの多いオプション料金
| オプション | 料金の目安 |
|---|---|
| 剃毛代(シェービング代) | 1箇所1,000円～3,000円 (無料とするところも多い) |
| 化粧品代 | 無料とするところが多い サロン専売品を勧められる場合あり |
| 予約キャンセル代 | 無料～3,000円 （指定の時間を超えるとコース1回消化） |
医療脱毛の大きな特徴として、痛みが強い場合に麻酔が使えるというメリットがあります。
一部無料とするところもありますが、ほとんどのクリニックでは3,000円ほどかかります。
全身など広い部位に麻酔を塗布する場合は高額になりがちですが、ヒゲ脱毛だけならば3,000円を大きく超えることはないでしょう。
また、光脱毛やニードル脱毛の場合、医療機関ではないため麻酔の使用ができません。
その分施術後の化粧品に費用が発生する可能性があり、サロンで使っているものを勧められた場合は高額になる可能性があります。
そしてシェービング代は、多くの場合剃り残しに適用される料金です。
うなじ・背中・お尻など手の届かないところのシェービングは無料とするところも多いですが、ヒゲ脱毛の場合は特別デリケートな部位であり、利用者本人のシェービングが推奨されています。
さらに「シェービング無料」と謳っていても、剃り残し箇所が多かったり、ほとんどシェービングが行われていなかったりする場合は有料になる可能性があります。
そうでなくとも予約時間を削ってシェービングを行うことになるため、想定していた範囲の照射ができないかもしれません。
事前に鏡を見ながら丁寧に処理を行い、万全の状態で来店することをおすすめします。
ヒゲ脱毛完了にかかる費用
続いて、希望する仕上がりになるまでにはどのくらいの費用が発生するのかを見ていきましょう。
医療脱毛のヒゲ脱毛費用
| 全体を薄くする場合 | 完全にツルツルにしたい場合 |
|---|---|
| 6回112,200円 | 15回280,500円 |
医療脱毛では、全体を薄くしたい場合は約半年で10万円ほど、完全にツルツルを目指すならば2年半～3年で30万円ほどかかります。
15回プランを置いているところは多くないため、実際には8回プランや10回プランを終えた後、納得するまでコースを追加していくことになるでしょう。
とはいえ1回コースを終了した後は、定額の〇割引といった形で安く再契約できるクリニックも少なくありません。
実際に照射してみると、ある一定の時期を過ぎると「後は鼻下とアゴだけで良いかもしれない」と感じる場合もあります。
あらかじめ「15回受けたい」と伝えるよりも、必要に応じてプランを見直したり、コースを追加したりするのがおすすめです。
光脱毛のヒゲ脱毛費用
| 全体を薄くする場合 | 完全にツルツルにしたい場合 |
|---|---|
| 10回123,000円 | 25回307,500円 |
光脱毛の場合、全体を薄くしたい場合は約1年半で12万円ほど、完全にツルツルを目指したい場合は4年以上を目安に30万円ほどを想定しておきましょう。
とはいえ完全にツルツルになった後も、施術をやめればヒゲが生えてきてしまいます。
光脱毛では、回数を重ねるにつれヒゲがどんどんと細く薄くなり、照射するスパンも長くなっていきます。
やめたからといって元の状態に戻ってしまうわけではなく、ヒゲ剃りの手間も各段に減るため安心してくださいね。
ツルツルの状態を保ちたい場合は、25回が終わった後も半年に1回や1年に1回のペースで来店すると良いでしょう。
ニードル脱毛のヒゲ脱毛費用
| 全体を薄くする場合 | 完全にツルツルにしたい場合 |
|---|---|
| 15回～25回 600,000円～1,000,000円 | 30回～50回 1,200,000円～2,000,000円 |
ニードル脱毛でツルツルを目指すとなると、多い場合で50回ほど施術が必要となります。
「鼻下だけ」などの限られた範囲では抜群の効果を発揮するものの、全体をやる場合は費用も時間もかかることを覚えておきましょう。
一方ニードル脱毛の場合、細かなところまで調整しながらケアができたり、全体から数本ずつ間引いて薄くしたりといった「デザイン脱毛」に有利という特徴があります。
残したい場所がある場合や、脱毛したい部位が限られている場合はニードル脱毛を検討してみてはいかがでしょうか。
ヒゲ脱毛の値段を抑えるポイント
いくら安いとはいえ大きな買い物であることは間違いないヒゲ脱毛。
少しでもリーズナブルに施術を受けるために、利用者側ができる工夫についてチェックしておきましょう。
ヒゲ脱毛のパーツを絞る
一言で「ヒゲ脱毛」といっても、選ぶ部位によって高くも安くもなります。
一般的には以下のような部位が選べることが多く、全て照射するとなると高額になりかねません。
少しでも金額を抑えたい場合は、どうしても照射したい部位を選び抜いて契約することをおすすめします。
| ヒゲ脱毛に含まれやすいパーツ | 鼻下/アゴ/アゴ下/頬 |
| 店舗によっては含まれるパーツ | 鼻/首/もみあげ/鼻毛 |
大手クリニックやサロンで良く見られるのが、全パーツの中から好きな部位を3つ、もしくは6つ選べるプランです。
顔の下半分をすべて照射するよりも、半額から3分の1程度まで抑えられるのが嬉しいですね。
回数がセットになったプランを選ぶ
始めからツルツルの状態を目指している場合などは、1回ずつ照射するよりもまとめてコースを組んだ方が安くなる場合があります。
回数と金額の例
| 回数 | 金額 |
|---|---|
| 1回単発 | 21,780円 |
| 3回コース | 62,040円(1回あたり20,640円) |
| 6回コース | 117,480円(1回あたり19,580円) |
| 9回コース | 166,320円(1回あたり18,480円) |
こちらはあくまでも一例ですが、契約回数が多ければ多いほど通常金額よりも安くなるところが多く見られます。
必要以上に多く契約する必要はありませんが、6回や9回などある程度の回数はまとめた方がお得といえるでしょう。
また、脱毛クリニック・サロンの中には一定の期間は何度でも脱毛できる通い放題のプランを提供するところもあります。
割引キャンペーンを利用する
さまざまな美容メニューに比べ、脱毛は割引キャンペーンが用意されていることが多く、その分リーズナブルに受けられます。
活用できるサービスやキャンペーンは必ずチェックし、見逃しのないように気をつけましょう。
今回はよくあるキャンペーンと共に、注意すべき点をご紹介します。
学割
大学生や高校生など、現在学校に通っている人は学割が受けられる可能性があります。
他のキャンペーンよりも割引率が高いことも多く、使わないのは損といえるでしょう。
近年は学生のうちから脱毛にチャレンジする人も珍しくなく、少しでも気軽に受けてほしいというクリニックやサロンの願いが込められています。
学割では、契約時に学生証の提示が求められます。
また、未成年の場合は保護者の同意書が必要となるため、あらかじめ用意するかカウンセリングに同席してもらいましょう。
乗り換え割
乗り換え割とは、既に別のクリニックやサロンに通っている場合、そこから乗り換えて契約することで割引になるキャンペーンです。
通っているところで効果が感じられなかったり、対応に不満があったりする場合はこちらの割引を活用しましょう。
こちらでは、契約書などの「通っていることの証明ができるもの」を持参しましょう。
ペア割/紹介割
同時に契約することで割引になるペア割や、既に通っている人から紹介を受けて始める紹介割なども見逃せません。
クリニックやサロン選びに迷っているときは、身近に脱毛をしている人がいないか確認すると良いでしょう。
もしも身近で脱毛をしているのが女性であっても、女性専用サロンでなければ紹介割が受けられる可能性があります。
メンズ脱毛に対応しているか、あらかじめ確認してから予約を入れてくださいね。
初回限定プラン/クーポン
クリニックはもちろん、特にサロンに多いキャンペーンとして「初回限定プラン」が挙げられます。
こちらはたった一度しか利用できない代わりに、通常価格よりも大幅に値引きされており、中には1コインで体験できるサロンも見られます。
初回限定プランは、実際のコースを契約する前に脱毛の効果や痛みを味わってみたいという人にもぴったり。
付近にクリニックやサロンが多いという場合は、それぞれの対応の違いを確認してみるのもおすすめです。
麻酔代や剃毛代などのオプションを避ける
先ほどもご紹介したように、麻酔代や剃毛代といったオプションは費用を増額させてしまう原因となります。
それぞれ使わなくても済むような工夫を行い、コース料金以外はかからないよう注意しましょう。
麻酔を行わずに済ませたい場合は、「蓄熱式脱毛機」「ダイオードレーザー対応」といった文言のクリニックや、サロン脱毛を選ぶと良いでしょう。
施術前数日は念入りに保湿やUVケアを行い、健康な肌へ照射してもらうことも大切です。
また、剃毛代は念入りにシェービングを行ってから施術を受けることで回避できます。
とはいえ毛が伸びないように施術の数分前に剃ってしまうと、肌を傷つける原因になりかねません。
数時間前にシェービングを済ませたら、肌にダメージを与えないようにしながら来店してくださいね。
脱毛に合わせたスケジュールを組む
クリニックやサロンの中には、土日祝日よりも平日の方がリーズナブルに受けられるところがあります。
「平日割」といったキャンペーンが用意されていたり、「土日祝の場合は別途料金が必要」と記載があったりする場合も同様です。
これは土日祝に人が集中して混み合い、予約が取りにくくなってしまうことを防ぐためのキャンペーンです。
平日は仕事があるという人でも、仕事終わりの夕方や夜なら通えるという場合は積極的に利用しましょう。
ヒゲ脱毛の場合、医療脱毛や光脱毛は30分ほどの施術時間で済む場合がほとんどです。
ニードル脱毛は少し時間がかかりますが、30分ほどであれば仕事終わりでも負担が少なくて済みますね。
ヒゲ脱毛の値段でよくある質問
最後に、ヒゲ脱毛の値段についてよくある質問に答えていきましょう。
- ヒゲ脱毛は完了まで何年かかる？
-
ヒゲ脱毛の期間は目的によって変わります。
ヒゲ全体を薄くしたい場合や、シェービングの手間を省きたい場合は1年～2年程度を目安にしておくと良いでしょう。
一方で完全なツルツルの状態を目指すならば、2年半～4年ほどが目安となります。
いずれにしても数日で完了するものではないため、期間中は保湿やUVケアを怠らず、デリケートな肌を守るような生活を心がけてくださいね。
- ヒゲ脱毛で選べる3部位はどこ？
-
脱毛クリニックやサロンのコースで3部位とある場合は「鼻下/アゴ/アゴ下」がセットになっており、口周りのヒゲを一掃できます。
基本の3ヶ所が終わると、頬やもみあげにちらほらと生えるヒゲが気になるケースも珍しくありません。
選べる3部位に付け加える形で頬やもみあげを単品で取り扱っているところもあり、「頬を1回だけ打ちたい」という希望にも対応してもらえるでしょう。
- ヒゲを永久脱毛したいときはどうすればいい？
-
ヒゲの永久脱毛が可能となるのは、「医療脱毛」もしくは「ニードル脱毛」のどちらかとなります。
比較的安価かつスピーディに施術を行いたい場合は医療脱毛を、その場で効果を実感したい場合はニードル脱毛を選びましょう。
【結論】ヒゲ脱毛の費用は適切なところを選べば抑えられる
一般的に高額と思われがちなヒゲ脱毛ですが、リーズナブルなコースを提供していたり、キャンペーンが豊富に用意されていたりとさまざまな工夫がされています。
事前に各クリニックやサロンについて調べるのはもちろんですが、実際にカウンセリングを受けて見積もりをもらってみるのも一つの方法です。
また、麻酔代や剃毛代といったオプション料金は、利用者側の工夫で抑えられる場合があります。
いずれにしても日頃から保湿やUVケアを怠らず、万全の状態で脱毛に臨めるよう準備しておきましょう。
毎日のヒゲ剃りが楽になったり、印象がガラリと変わったりと、まさに一生モノの施術といっても過言ではないヒゲ脱毛。
無理のない範囲でコースを組むために、自分に合ったクリニックやサロンを探してみてくださいね。
